留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

36日目

今日が終われば週末。それだけで頑張れる。

 

OPCAB-3 (LITA-LAD, Ao-SVG-PD, Ao-RA-OM) D先生執刀

RA採りたいか?と聞かれたので、YESと勢いよく返事したらやっていいぞと。採り始めていたら、こうやるのがいいぞと色々教えてくれながら途中まで一緒に採ってくれた。この前の倍くらいの時間がかかってしまったけど、、、。その後急いでSVG採取。D先生がスタッフとしては一番若手。なの手技はなかなかまわってこないという噂を聞いたけど、Ao-SVG吻合をさせてくれた。かなり丁寧に教えてくれながらだった。なぜだかあまり良い吻合の形にはならなかった。もっと練習しないとな。特に大きな問題なく終了。

 

MVR, CABG-2 (Ao-SVG-LAD, Ao-SVG-OM) ボス執刀

術前から挿管、IABP supportされているclitical case。urgent症例。SVG頑張って早く採ろうと思っていたら、開胸からカニュレーションまでやってと言われ驚き。あれ?SVGは?と思ったらボスがSVG採取しはじめた。そしたら誰が助手するんだろう?と思ったらレジデントが助手してくれた。彼はレジデント2年目というけど、手技はほとんどしたことないらしく、SVG採取もしてないらしい。ここに来て初めてのカニュレーションなんだけど大丈夫だろうか、、、。

開胸は問題なし。カニュレーションの糸掛けも問題なし。

ここの施設ではSVC, IVCのテーピングをポンプ回す前にするので、同じようにテーピングしようとしたんだけど、、、心臓もパンパンに張っていて、タキっていて、なかなか難しい。PA上を剥離していたらPAから出血。目の前が血であふれた。レジデントの先生もなんとかしてくれようとするんだけど、出血が多すぎて見えない。慣れた看護師さんが助手を変わってくれてなんとかrepairできた。ひやひやだった。ボスは何事もなかったかのようにSVG採取していた。あとで、なんで先にテーピングするの?この施設のやり方はそうかもしれないけど、それはcase by caseだろ?施設のやり方覚えてるのは素晴らしいけど、それにこだわる意味はあるの?安全にやるほうが大事でしょ?先にポンプ回して脱血してからのほうが簡単でしょ?と。おっしゃる通り。すいません。ここのやり方でやらないと!と思い込みすぎて安全第一が抜けてました。

送血管入れた後もレジデントが上手くサポートできなくて(送血管をおしつけて、タバコ縫合を引っ張る)看護師さんが手伝ってくれた。SVC脱血入れてポンプ開始。IVCにもカニュレーション。つづいてLVベント入れて、ルートプレジア固定してボスと変わった。ボスは2本分のSVGを15分くらいで採ってた。衝撃。どうやって採ってるんだ?

 

その後, SVG-OM吻合。つづいて、SVG-LAD吻合。SVG-LAD吻合をさせてもらった。やっぱり心停止している心臓は縫いやすい。我ながら良い出来!つづいて、MVR。かなり親切に色々教えてくれた。最後のAo-SVG吻合もやってみろと。目安のためにマーキングしながらやらせてくれた。

 

無事ポンプオフして閉胸しようとした矢先にarrestに。心臓が全く動かなくなって、差し内に大量血栓あり。急いでポンプ回して左室開けて血栓回収。バイパスは流れてたけど、何がおきたんだろう。最初のヘパリンもなかなか聞かなかったので、何かしら血栓性素因とかそういうのがあるんじゃないかって言ってたけど、アシドーシスもひどくて出血傾向もあって、ガーゼパッキングでなんとかICUへ。

 

濃い一日だった。