留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

19日目

今日は遅めで良いというのでほんとに遅めに行った。8時40分くらいに着いた。ICUいったけど特にやることないので、ちらっとカルテなど見てからオペ室へ。

 

MIDCAB (LITA-LAD) ボス執刀

オペ室準備できたけど、ボスがこない。みんな着替えて待ってたけどボスがこないので、みんな椅子に座って待つ。30分くらいしてやってきた。昨日の管理で大変だったみたい。

LMT病変もあるからLCXも血行再建すると思ったけど、LADだけになったみたい。ということでMIDCAB。やっぱりボスは上手だな~。beautiful anastomosis。

 

Redo Bentall+TAR (FET)

2例目はA型解離で上行置換した人の基部拡大+遠位弓部瘤。Bentall + TAR (FET)。最初にFAFVカニュレーションしてから開胸。鼠径開けさせてくれるかなと思ったけど、ボスがあけてた。

開胸後の癒着はまずまずあったけど、そこはボス。みるみる剝がれていく。ここでテルモの枝付きステントグラフト。はじめてみたけどそこまでいいのかな。うーん。Aoの吻合は単結節だったり、そのあとに連続したり、フェルト付きで何針か縫ったりするんだけど、そこまでする必要あるんかなー。そんなに丁寧にやってもけっこう出血して追加針してるんだよね。うーん。

末梢吻合とBentall終わったら、こっち来いっていうので、残りやらせてもらえるのかと思って喜んで変わった。まずはグラフトグラフト吻合。ここでなぜかB先生が入ってくる。続いて、左鎖骨下動脈グラフトとグラフト吻合。ここでボスが手を下ろす。左総頸動脈グラフトとグラフト吻合。腕頭動脈との吻合は出血が多くて大変そうだった。それを見てB先生がやることに。私がやるけどいいか?って言われて頭の中でいろんな思いがグルグルしたけど、良いですよと言ってしまった。色々やらかしまくってて、遠慮しまくってるわ。譲ってしまって後悔もしたけど、でも確かに難しかったし、あとからも出血しまくって大変だった。そのあとポンプoff、閉胸まで行きたいなと思ったけど、出血が止まらなったからボスが入ってきた。ボスが倍速で止血してくれて、また手を下ろしたらB先生が閉胸することに。ここは俺にやらせてくれてもいいんじゃん?と思ったけど、そんなこと言う勇気も元気もない。もう8時超えてるしスタッフも速く帰りたいだろうし仕方ないのかな。なんだか自分の積極性もなくて嫌になるし、へたくそだし、手も動かないし、全然だめだわ。日本で手術してた時はもっと頑張ってた気がするんだけど、どんどん萎縮してきてる。だめだなこれじゃ。