留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

35日目

眠い。疲れが取れなくなってきた。

 

Redo CABG-3 (Ao-RA-LAD, RA-SVG-OM-PD) ボス執刀

Redoのバイパスなんて初めてだったけど、癒着とかで大変だわ。冠動脈もどこにあるのかよく分からないし、、、。若い人にするときはredoの可能性考えとかないといけないのか、、、。つまらないバイパスを目指すのが一番なのはそうだけど。

今日はRedoで絶対長期成績良くしないといけないから特にやることないだろうなと思ってたら、SVG-PD吻合させてもらった。恥ずかしいけど、coronaryに吻合するの初めてだった。めちゃくちゃ緊張したけど、緊張しているのを出したらいけないと思って平静を装って吻合した。何かを考えると震えそうなので、本当に無心でやった。時間はかかったかもしれないけど、かなりうまく縫えた気がする。よし!

これで当分頑張れると思ったら、RA-LAD吻合もしてみろと。LADがつまったからの再手術なのに、それを俺がやっていいのだろうか。とか色々思うところはあったけど、そんなことは一瞬で吹き飛んでLAD吻合に集中した。一針一針正確に、ゆっくりでも良いから確実にと自分に言い聞かせながら縫っていった。PDのときよりもうまくできた。そして閉胸も任せてもらえた。

まさか自分にこんな日がくるなんて。たぶん自分は最も手術症例に恵まれなかった外科医。本気でそう思う。こんなに手術していない心臓外科医はいないと思う。だからなのか、執刀医よりも助手目線で考えてることが多い。期待しても努力しても全く症例まわってこなくて、いつからか期待するのもやめて、どうせ俺にはまわってこないさっていう風に思いながら手術に参加してきた。それがどうだ。ここではちゃんとチャンスをくれる。ほんとは自分の世代では、バイパスとか弁置換、弁形成なんかふつうにこなしていて、MICSなんかもやっちゃおうかと思ってるくらいの世代。だからこれくらいのことで喜んでちゃいけないかもしれない。でも自分にとっては、ほんとうに驚きの連続で、興奮がおさまらないくらいの出来事だった。1か月色々嫌なこともあって落ち込むことも多かったけど、来て良かった。今までチャンスはない中でも練習してきたり勉強してきたことは無駄じゃなかったんだなって思えた。

 

OPCAB-5 (RITA-LAD, LITA-OM1-2-3, GEA-PD) ボス執刀

若年だったのもあって完全動脈血行再建。OMに3か所も吻合する必要があるのかは分からないけどすごいわ。こちらもGEA-PD吻合させてもらった。GEAはかなり難しかった。

 

今日はほんとに記念日にしたいくらいの一日だった。もっと色々任せてもらえるように頑張ろう。なんか毎日書いてきたけど、毎日書くのしんどいかもな。