BLS受けてきた
4月からの勤務先に向けて引越し準備でバタバタしている中、BLSを受けてきた。循環器専門医試験のためなんだけど、正直まだ受けられるのかよく分かっていない。ただ自分の制度だと今年か来年しか受験できないので、今年がダメだとしても来年には絶対必要ということで今のうちに受けてきた。本当は受験要項だとACLSの資格が必要なんだけど、ACLSはBLSを持っていないと受けられないとのこと。まあそりゃそうか。
ということで、研修医の時以来、10年以上ぶりにBLSをやった。あのときとは異なっているところもいくつかあったけど、忘れているところもかなりあって新鮮だった。医療者として知っておかないといけない内容もけっこう忘れていたり、勘違いしているところもあったので、感想としては行って良かった。疲れたけど。でも4月からちゃんと働けるのかかなり不安になった。留学先では手術ばっかりやってたから、薬やら病棟管理やら全くもって頭から飛んでいる。下っ端としては、手術よりもこっちのほうが大事な仕事なのに。まだ時間あるので何とかしなければ。
それにしても、BLSも15000円くらい費用がかかるし、ACLSもお金かかるし、受験費もあるし、受験するためだけにけっこうお金がかかる。さらに循環器専門医が取れても、それを更新するためにもさらにお金がかかる。この資格が絶対必要か?と言われると、個人的には全くもって必要ないと思っている。循環器内科の仕事をするわけじゃないし、心臓外科をやめても循環器内科として生きていくことはないと思う。それでも循環器の内容を網羅しておくことは心臓外科としての自分も高めてくれる気もしているので、頑張りたい気持ちもある。が、必要ないものにそんな力入れる必要あるんだろうかと思う自分もいて、実は全くやる気が出ない。
話はかわって、BLSで、保育士でいつ預かっている子供が急変するか分からないので、そのときに対応できるように自主的に来ました。と自己紹介している参加者がいた。本当に素晴らしいと思った。こういう人こそ優遇してほしいと思った。参加費も自費ですって言ってたけど、援助してほしいと思った。日本に帰ってきたら、やたら暗いニュースばかりで、政治もどんどん悪い方向に行ってて国民は苦しめられていて、高額医療費やら何やらもとんでもないことになっていて、日本がやばいことになっているけども、こういう素敵な人が報われる社会になってほしい。学会費用どうしようなんて小さいこと考えてる自分がはずかしい。
帰国後手続き編
留学前の準備も書いたので、留学後の手続きも記しておく。
1. 転入届
自分は2年のつもりでいたのと、お金のことも考えて、住民票を抜いてきた。そのため、しばらくは実家でお世話になるのだが、帰国から14日内に転入届を出さないといけないらくし、手続きを行った。名前とか住所とか書くだけだけど。
2. 国民保険
当然無保険なので、国民健康保険に加入。これで病気になっても安心。4月以降は厚生年金になるけど、国民保険からの脱退は自分でしないと2重払いになるらしい。なんじゃそりゃ。忘れないようにしないと。保険証をマイナンバーカードと一緒にするかどうかも問われる。
3. 年金
留学中も任意年金で支払っていたのを国民年金に切り替え。額自体は変わらないらしいけど。4月からは病院が手続きしてくれるらしい。
4. 携帯電話
海外の携帯を解約。そして日本の携帯電話を番号保留していたのを復活させた。
5. マイナンバーカード
再申請する人は再申請。
6. 印鑑登録
やるの忘れたけど、必要な人はやるべき。
7. 免許証住所変更
めんどくさい。
自分がやらないといけないのはそれくらいかな?あとは各種手続きというか、銀行とかカードとか学会とかの住所変更とかそんな感じ。
もうすぐ日本での学会発表もあるんだけど、全くやる気が出ない。行くのがめんどくさくなってきた。聞きに来てくれる人には申し訳ないけど。
352日目
ということで今日ここを発つ。
朝はいつも通り、ICUへ行って指示だし。これも今日で最後か。最後までよく分かってないままだったけど。指示出しが終わってからは色々と事務仕事。
昼はよく行っていた病院前のチャーハン屋さんへ。ここも何回通ったか分からないくらいお世話になった。今日で最後、ということは伝えられなかったが、最後まで美味しかった。こっちにいると飽きてくるが、日本にいると食べたくて思い出す味。
それから身支度をして出発。今日はD先生が送ってくれた。近くのカフェでコーヒーでも飲むか?というのでごちそうになった。最後まで優しい。D先生は今年日本に来て主に大動脈手術の勉強をするらしい。自分のところと距離はあるけどせっかくだから会えたらいいな。
そんなこんなで出発。
何も思わないわけではないけど、もっと感動するかなとか達成感とかあるかなと思ったけど、全然そんな感情湧き上がってこなかった。なんでだろう。飛行機の中でこの1年を振り返ったりするのかなと思ってたけど、眠くて仕方なくてほとんど寝ていた。まあとりあえず大きな病気もなく終われて良かった。
来るときは楽しく無事に生きて帰れたら勝ち!と言っていたが、それを考えたら十分勝ちだと思う。思っていたほどの執刀数は得られず、モヤモヤした日々も多かったが、それでも最低限のことは達成できたと思うし、今後日本でもやっていける自信につながった。だからこそ帰るわけだけど、それが自分にとって一番嬉しいこと。
気づけばこのブログも352日目か。記事自体は260ちょっとだけどnoteも合わせるともう少しいってるのかな?よくもまあこれだけ毎日の日々を書き続けたと思う。出版社からは何の連絡もないのが寂しい。買ってまで読む内容じゃないけど。
とにもかくにも、1年の留学生活が終了。コネも英語力もない中、X (Twitter)がきっかけで留学。つらいことも苦しいこともあったけど、楽しいことも嬉しいこともたくさんあった。1年前に戻れるとしても、絶対いけ!と自信を持って言える。後悔はない。
さあ、次の舞台でまた頑張るか。
その前にゆっくり休もう。一年間ありがとうございました。
351日目
今日で最後の手術。予定ではMICS-OPCABだが、術前カンファでOPCABへ。これはもしやIMAチャンスあるのでは?と期待してスクラブイン。
OPCAB-3 (RIMA-LAD, LIMA-OM, GEA-PD) ボス執刀
開胸して先に採っておいて。というのを期待したものの、そんなことはなく、ボスが最初から参加。皮膚切開してGEA採取。続いて、LIMA開胸器をかけ始めた。おいおい。まさかのノーチャンスか?最後なのにこんな感じか、、、、と落ち込みつつも、ボスの後ろでLIMA採取を見学しようと移動したら、採っていいぞ!と。やったー!さすがボス!自分が採取している間、ボスはてっきり手を下ろすのかなと思ったら、清潔なまま居座っていたので、速く採れよの圧を感じた。というのも、ボスは今日午後から出張だから、この手術を長引かせるわけにはいかないっていう。今日の人は細くてやりづらいなーと思ったらボスもチラっと見に来て、細いなと言っていた。せっかく最後だから良い時間で採りたいなと思っていたけど、スピードより正確性重視の症例だなと思った。が、剥離自体はそこまで難しくなかった。終わってみたら32分。良かった良かった。続いてボスのRIMA採取を見学。ボスと手術に入るのもこれが最後かと思うと、悲しい。
吻合はRIMA-LADをやらせてもらった。ただ自分の思う感じには縫えなくて残念だった。最後までため息めっちゃつかれた。なんだかな。ボスどうこうより自分を信じて自分の思う通り吻合すれば良かった。最後なんだし。パッとしない吻合を見せてしまって申し訳ない気持ちになった。手術自体は順調に終わったので良かったが。
それから手術室の人に挨拶して、横で手術していたB先生にも挨拶して退室。
今日で終わりか。そう思うと悲しいやら寂しいやら。もっとこうしておけば良かったな~とかああしておけば良かったな~と思うことは色々ある。けどそんなこと言ってももう仕方がないし、自分はできることはしたと思う。成長もしたと思う。
今日は現地での最後の夜。
みんなでピザを食べに行く。1年間お疲れさん。
350日目
昨日夜から腹痛と下痢に襲われる。つらかったが、今日はそちらは落ち着いている。ただ体調自体は悪く、倦怠感と眠気がつよい。
MICS-OPCAB-2 (LITA-LAD, Ao-SVG-PD) ボス執刀
SVG採取。1件目は早く終わらせるという謎の使命感にかられており、非常に手技を急いでやっていた。すべて順調にいっていたが、ガーゼが一枚足りず閉胸できない事態に。心嚢内を探すために不用意に持ち上げたせいか、LITA-LAD吻合がdetachして出血。修復しようとしたができそうにないくらい離開。再度クランプして吻合をやり直すが、ボロボロのLITAに吻合した成果、flowが悪い。そのため、再度クランプして、LITA-SVGして、LITA-SVG とLADを再々吻合。無事終わったが、ボスはしょんぼり。あとは自分がやるから昼ごはん食べてきてというので早めに退出。
午後は事務作業。ボスのリサーチの解析を手伝うが、うまくいかない。人のことより自分の事やらないと。
348日目
今日はもう一人の日本人フェローの発表。世界的な学会に採択された内容だけにすさまじい。自分もちゃんと用意すればよかった(昨日も書いたけど)。
OPCAB-4 (LITA-LAD, Ao-RA-Dg-OM, RITA-RCA) B先生執刀
昨日でRA採取は最後かと思ったけど、今日もRA採取。順調に行ったと思ったけど、時間見たらいつもの倍くらいかかってた。ほんとか?B先生がその間にLIMA採取して、RIMAは採らせてくれた。思えば、ここに来て最初にIMA(RIMA)を採取させてくれたのもB先生だった。なんだか感慨深い。今日はインドネシア人が後ろで見てたのでちょっと緊張。おそらくここで採取するIMAも最後になるかもしれないので、今日は慎重に慎重に進めた。割と採りやすい人だったから良かった。時間かけすぎたからか、RCAにつなぐからなるべく長く採れと言われて末梢をかなりせめたせいか、37分だった。最初が44分だったので、1年で7分短縮できたことになる。ダサすぎてびっくりする。1年留学してこれか?と周りの人は思うと思う。ただ、時間がどうこうよりも、1年前から悩みに悩んでいたIMA採取の仕方が自分の中で確立されて、それからは30分前後でも採れるようになって、自分でも出来るんだっていう自信がついたから、それでもう自分としてはばんばんざい。今は時間を全然気にしなくなったし、無理に急ごうとしなくなった。前にも書いたけど思い残すことはないから。
吻合は、LITA-LADをやらせてもらった。順調に吻合できた。
今日でB先生との手術は最後なので記念に写真を撮った。最後と思うと色々思い出すもので、最初はSVGも採れなくて取り上げられたことや、皮膚縫合で怒られたことを思い出した。今となっては良い思い出である。
そんなこんなで無事B先生との手術も終了。
帰国まであと少し。全く仕事に身が入らない。
345,346,347日目
土日はボスの研究のお手伝い。最近はボスが臨床研究にご熱心。自分らの帰国が迫ってるから今のうちに片づけたいんだろうなー。自分も帰国が迫ってきて自分のことに集中できてないので手伝うのは良いんだけど(ほんとは良くないが)。
これ論文化できるのかな~まあできるだろうけど、impactは小さくなっちゃうかな~とか思いながら解析をポチポチ。ボスは論文をすごく読んでるんだけど、自分でほぼ書いたことはないので、論文の作り方?データの出し方?とかがかなりあいまい。というか分かっていない。データや結果についても、似たようなテーマの論文と全く同じことをすれば良いと思い込んでいる。今回の研究ではこの項目は必要ないだろうという項目も加えようとするし、解析もすぐに出来るものと思い込んでいるし、多変量解析で何を共変量として加えるかも分かってないし、データ欠損があっても解析できると思い込んでいるし、その辺がやっかい。その辺を英語で説明してもあまり響かないんだよなー。
日曜はインドネシア人フェローと一緒にラーメンショップへ。今回で食べるの最後になるかも。相変わらず美味しい。
347日目
1年間にやった研究成果を発表してくれというので発表。ただ、言い訳だけど、事前通告が曖昧過ぎて、何を話してほしいのかも分からないし、何分話すのかも分からないし、オーディエンスが誰かも分からないし(心臓外科医のみなのか、循環器内科や麻酔科も来るのか、看護師なのか)、そもそも本当に開催させるのかも怪しくて、実際は開催されないんじゃないかと思っていたのもあって(こういうことは度々ある)、準備はそこそこで終わらせていた。しかし、実際に開催されたしオーディエンスもそこそこいたし、みんなちゃんと聞いてくれたし質問もしてくれた。発表自体は普通におわったけど、準備不足だった自分が申し訳なくて、後悔の気持ちでいっぱいになった。こんなことならもっとちゃんと準備しておけばよかった。統計の話しても理解されないかなと思ってかなり端折ってしまったし、多変量解析についても語らず結果だけ話してしまったり、、、分かりやすさ、simpleさを求めてしまったけど、もっと学会みたいにきちんと発表できたら良かったなー。最後はプレゼントももらえてうれしかった。
OPCAB-4 (LITA-LAD, Ao-SVG-Dg, Ao-RA-OM, Ao-SVG-PD) J先生執刀
最後なのでJ先生の手術に参加。1年間でJ先生の手術が最も少なく、全体の4%くらいしか参加できなかった。今日で最後ですというと、えー!残念!と言ってくれた。一緒に入った手術では、色々とやらかして舌打ちを連打されたのも良い思い出。今日は大きなやらかしはなかったけど、最後じゃなかったら怒られそうだなと思うところもあった。何も言われなかったけど。RAとSVG採取。RAは日本ではほぼ使われないので、RA採るのもこれが最後かもなと思うと感慨深い。最後だからか、SVG-Dg吻合、Ao-SVG-PD吻合をやらせてくれた。少し時間はかかったけど上手くできたと思う。最後に入って良かった。
話は変わって今年の循環器専門医を受験できそうなのでなんとか手続き終わるように頑張ってみる。