留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

4日目

今日からいよいよ本番。

 

# Redo MVR, TAP B先生執刀

redo症例なので、開胸前にfemoral AV露出して心肺回してから開胸?ワイヤーの数を事前に確認してないことを怒られた。剥離にめちゃめちゃ時間かかった。なんとかAo,SVC,IVC,RA剥離。Aoは癒着強くて遮断するところだけ剥離してた。RA切開して、心房中隔切開アプローチ。

 

#OPCAB-3 B先生執刀

入った時にSVGをすでに採取していた。代わりに取ろうして次の創部をメスで切ったところで取り上げられた。色々教えてくれたけど、全部B先生が採取して終わった。SVG採取はわりと自信があるというか、何か言われると思っていなかったので、落ち込んだ。信用がないのが分かった。当たり前だけど。話しは変わるけど、EF低い患者だったので、初めからIABP入れてた。
心機能悪くて、IMAもinjuryとかしてて俺の助手の不手際でもイライラしてたのか、途中から弟子のD先生も入ってきて、大事な吻合のところは助手を変わった。この患者はunstableだからと言っていた。sorryといったら、no sorryだよ。と言ってくれて泣きそうになった。自分はいったい何やってるんだろう。SVGすら取らしてもらえない。必死にpositiveな言葉を探していた。吻合終わって止血みたら、B先生は手を下ろしてD先生が閉胸。最後の真皮縫合は何も言わずD先生がいなくなったので自分がやった。わからない言葉でうるさいくらい談笑していて、自分の縫合の遅さが辛かった。終わったら9時前になっていた。ボスから連絡が来てご飯あるから食べに来てと。食べに行ったら奥さんがベットセットを買いにいってるとボスから聞いた。思わず涙が出そうになった。ご飯を食べてる時も何か考えたら涙が出そうなので、何も考えないように必死だった。そしたら奥さんが帰ってきて、ベットセットをプレゼントしてくれた。なんでこんな自分にこんな親切にしてくれるんだこの人たちは。自分にできることは何でもしようと思った。