留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

研究留学の話

先日、ありがたいことに研究留学の話をいただいたのでその話。

 

海外臨床を行うのに必要な英語力は、IELTS7.0, OET Bが有名だが、自分はもちろんクリアできていない。ところが、ある国のある病院は、それ以下でも受け入れてくれる場合もあることを知った。そんなところは滅多にないので募集が殺到するらしい。でも自分にもチャンスがあるかもしれないので、応募したいと思い書類の準備を始めた。

 

書類の一つに、推薦書が3通必要と書かれていた。現在のボス(教授)と、以前お世話になったことがあるS教授と、あと一人はどうしよう?と考えていたが、とりあえずS教授に推薦書をお願いしようと連絡したところ、向こうからも話したいことがあるとのことだった。

 

まずは自分の話は何か?と聞かれたので、素直に留学したいので推薦書をお願いした。すると、驚いたことに、S教授はリサーチ留学の話があることを教えてくれた。本当は、戻ってこいという勧誘がメインだったけど、包み隠さず話してくれた。良い人だ。

 

すぐさま先方に連絡を取ってくれて、今行かれている方の連絡先やら何やらを教えてくれた。詳細はS教授も知らなかったけど、良い話なら行ってこいと言ってくれた。でもダメならうちに戻ってこいとけっこう強めに言われた。

 

このS教授は、私に心臓外科とは何たるやを教えてくれ、厳しいことも辛いことも、喜びや幸せも教えてくれた恩師でもある。今の私は、決してハッピーな状況ではなかったので、現状を理解してくれてチャンスをあたえてくれようとしていた。将来はまた一緒に働きたいと思っていたけれど、今は留学の話で頭がいっぱいだった。