留学あきらめな医

英語力ない!コネもない!けど臨床留学した外科医の奮闘記

49日目

朝のカンファレンスで緊急コンサルトが来てると。CT見ると普通のB解離でULP大きいなくらいしか思わない人だったけど、緊急でTEVARやると。日本ならまず血圧管理+安静で様子見るんじゃないかなと思ったけど、バイタルが不安定でsealed ruptureとのこと。

 

手術室行ってはじめて知ったんだけど、顔面外傷がすごくて、交通外傷によるB解離らしい。なるほど。ということで緊急TEVAR。こちらに来てから初めての血管内治療。

 

TEVAR(valiant) B先生執刀

hybridなんてないので、透視をつかないながらのTEVAR。最新設備に慣れてるとこの設備でやるのすごいなと思った。この人はneck十分だったからいいけど、ギリギリせめる人とかどうやってやるんだろう。止血はperclose使って止血。日本で使っててやり方知ってて良かった。日本では止血できても圧迫してたけど、ここでは大丈夫そうなら圧迫もなし。

 

患者搬送に時間がかかるということで、お昼にレジデントと院内に新しくできたカフェへ。カフェはどこも値段が高い。美味しいけど。

 

MVR, AVR, TAP D先生執刀

開胸していいぞというので開胸させてもらった。カニュレーションになっても何も言わないのでポンプオンまで。心嚢内がけっこう癒着してたのもあって、uPV周囲の剥離+ベントから交代。TVP終わってRA閉じるところから閉胸直前までさせてもらった。ただ執刀医の位置にいるだけでほぼD先生がやってたけど。最後の閉胸はレジにさせたいというのでレジが閉胸。D先生は教えてあげてといって手を下ろす。うーん不安。案の定ワイヤーを回しすぎて切ってしまい、D先生が再度手を洗うことに。うまく教えられず申し訳ない。手術は無事終わって良かった。

 

並列で横のオペ室でやっていた手術を見学。新しく来た日本人先生がかなり手技をやらせてもらっていた。正直嫉妬。でも彼に対してではなくて。

手技をまず見てとか、ここでのやり方をまずは覚えて、とかは何だったんだ?あの苦しい何もやらせてもらえない期間はなんだったんだ?とつらかった時期を思うとやるせない。けどそんなnegativeなことは考えるのやめた。そんなことよくあることだし、日本でも後輩がチャンスもらってたりもするし。周りがどうこうより、自分ができるようになることに集中しないと。何よりそんなnegativeなことを考えてしまう人間性がだめだ。みんなで成長してみんなでhappyになればいいわで。

 

夜は近くのお店へ。手違いでチャーハンが来たけど美味しかった。今日はなんだか疲れたのでそのまま帰宅。最近寝ても疲れが取れないなー。