当直中に、AAA rupture (腹部大動脈瘤破裂) 症例が来た。
破裂といってもバイタルサインも安定していたいわゆる切迫破裂症例。
ただCTで血腫もかなりあるのでimpending rupture/sealed rupture。
自分にまわってくるかな？と思ったけど、先輩が執刀。
おなかを開けたら血腫だらけで全くオリエンテーションがつかない。
自分が執刀だったら、、、と冷たい汗が背中を濡らす。
中枢やら末梢やらを探している間に瘤が破裂。
大量の血が噴き出てくる。
血圧もドカンと下がる。
けたたましくアラームが鳴りつづける。
手で破裂部をおさえながら中枢の大動脈をつかむ。
なんとか中枢遮断。
そして末梢遮断。
事なきを得る。
自分でも執刀できると思った症例だったけど、自分だったら救命できなかったかもしれない。この年で恥ずかしいけど、まだまだ勉強も足りないし経験も足りない。
と痛感させられた。
はいあがりたい。
